強迫性障害

強迫性障害という病気は、不安障害の一つになります。この病態というのは、強迫概念と強迫行為が特徴になります。
強迫概念というのは、無意味、不適切、侵入的という判断をされてしまって、無視しようとしても自分の考えから離れてくれない思考になります。
それに、これは行動にも起こりますので、そこまで不安に思わなくてもいいことを強迫概念によって強く感じてしまうことになります。
強迫行為というのは、強迫概念によって高まった不安を緩和させる為の自己防衛行動を行うことになります。
確かに、人というのは自分にとって危険だと感じたことに対して自己防衛を行うことはありますが、強迫性障害の人は他の人に比べて打ち消す為の行動が異なります。
その行動というのは、そこまで不安に思わなくても良いことは理解しているにも関わらずに、行動しないと落ち着いていられないということになります。
人によっては、落ち着かなかったとしても後で良いという思考になりますが、強迫性障害を持っている人は行動しないと気が済まないので、今行っていることを中断してでも確認しようとします。

こういった行動で代表的なのは、自宅の鍵をかけているかどうかです。
一人暮らしの人や自分が自宅の鍵をかけたという人なら、誰もが一度は心配するでしょう。ですが、無意識に行っていた場合はこういった思考になるのは当たり前のことになります。
ですから、大体の人は何か別のことを考えながら施錠してしまって後に気になるというパターンになります。
しかし、強迫性障害を持っている人に関しては、何度確認しても不安な気持ちが強いのです。ですから、施錠しているにも関わらず、何度も繰り返し確認するという行動に出てしまいます。
このような精神状態というのは、強迫神経症とも言われていて、心理学や精神分析などの研究の対象とされていました。
その為、精神力動論によって成因理解がされたと言われていましたが、1960年代以降は神経生物学的に観点からの解明がされるようになりました。
そこから研究が進展してきたことによって、精神病理や原因、脳機能、治療方法などといったことが注目され始めたと言われています。
強迫性障害は、治療を受けることで改善されると言われている病気になりつつあるということになっています。

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